おまけ:レシートプリンターで色付きの厚紙を使う
折角レシートプリンターを購入したなら、ただのレシート紙よりも水色の厚紙を使いたくありませんか?
しかし、色付きの厚紙ロールは券売機用として売られており、一般的なレシートとは仕様が異なります。私の知る限り、一般的なレシートプリンターに適合する色付きの厚紙ロールは販売されていません。
ここでは、券売機用の色付き厚紙ロールにひと手間加えてレシートプリンターで使えるようにするテクニックをご紹介します。
始める前に……ご利用のプリンターは厚紙に対応していますか?
ほとんどのレシートプリンターは厚紙に対応していません。ご利用のプリンターが厚紙に対応しているか確認して下さい。
なお、一般的なレシートロール紙の紙厚が65~75µmであるのに対して、きっぷに使われる厚めのロール紙の紙厚は140~150µmになります。
対応している場合は公式サイトの製品仕様欄に対応紙厚が記載されていることが多いです。記載されていなければ対応している可能性は非常に低いです。
なお、こちらのページにて紹介しているEPSON TM-L90は厚紙に対応しています。
ロールを購入する
私が使っているのは、Amazonにて販売されているこちらの商品です。
2020年時点では1巻2千数百円だったように思うのですが、2021年10月時点では一気に値下がりして1巻なんと550円になっていました。これも某ウイルスの影響なのでしょうか……
巻き直す
ページの頭にて説明した通り、色付きの厚紙ロールは私の知る限り券売機用のものしか売られておらず、そのままの状態ではレシートプリンターでは使えません。上で紹介したものも例外ではありません。
券売機用とレシートプリンター用では、具体的には以下のような違いがあります。
紙の巻かれている向き
紙が巻かれた状態で見て、レシートプリンター用では表側が印字面ですが、券売機用では裏側が印字面です。
因みに、レシートプリンター用のように印字面が表側のものを表巻、券売機用のように裏側のものを裏巻と呼んだりします。ロール紙の販売サイトでよく見られる表記ですので、参考までに。
このように券売機用とレシートプリンター用では紙の巻かれている向きが逆のため、券売機用のロールをレシートプリンターで使うには逆向きに巻き直す必要があります。
巻かれている紙の量
レシートプリンター用では大きいものでも直径10mm程度ですが、券売機用では極力入れ換えなくて済むよう、直径20~30mm程度にまで巻かれています。
このままの大きさではレシートプリンターの給紙口に入りきらないため、券売機用のロールをレシートプリンターで使うには何巻かに切り分けて巻き直す必要があります。
以上をまとめると、券売機用のロールをレシートプリンターで使うには、
- 何巻かに切り分けて
- 逆向きに
面倒ですが、これに限ってはどうしようもありません……。
補足
- 現代のレシートプリンターは、ロール紙の芯が不要なタイプが主流です。そのため、券売機用のロールを巻き直す際も芯は基本的に不要です。
- 上で紹介した色付き厚紙ロールの場合、巻き直すと確か3~4巻分くらい取れたはずです。ただ記憶がおぼろげなので間違っているかも。
追伸
ご要望が多ければ、きっぷ「っぽい」デザインのオリジナルロール紙を特注で作っても良いかな……と思ったり。いかがでしょうか?